書評 ";銃・病原菌・鉄?1万3000年にわたる人類史の謎";

銃・病原菌・鉄〈上巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

銃・病原菌・鉄〈下巻〉―1万3000年にわたる人類史の謎

本書では人類がなぜ地域によって異なる文化、技術を発展させたのか、なぜ南米が西洋に侵略されたのか、なぜその逆はなかったのかを緻密な分析・視点で解き明かす。


Q:たとえばインカ帝国はなぜ侵略されたのか?

世俗A:ある特定の人種が優れているから 

本書A:だが否であると本書は明確に答えてくれる。


著者曰く「人々の置かれた環境の差異によるものであって、人々の生物学的な差異によるものではない。」と人種至上主義を一蹴する。

科学的な説明が本書の主張する見解をさらに説得力を強めている。

異なる国・人種の間で働く人には是非読んでいただきい。